▲コラムへ戻る
 
均衡の世界
 
  太陽系の惑星のように、バランスのとれたところで、世の中は治まることになっている。

  「天は二物を与えず」という諺があるように、一代大きな会社を創設して、財をなしても自分に徳がなければ、子供や孫の代で、その財はなくなり、会社は一族のものではなくなることになる。

  儲けすぎた家はいづれその財産を吐き出す時も来るということで、永久に安泰ということはないということです。欲を前に出すと周りが逃げて行き相手にしなくなるし、傲慢になれば自ら周りが見えなくなる。実に世の中はうまくできている。

  悪いことをすれば必ずその子孫に報いがくることは、この人間社会には、当たり前のことで、どの時代も、しっかりと人間として生きていくことが、一番であると思う。突然変異的に不具者の子供が生まれたりして障害児を授かるときがあるが、どんな因果かどうかは定かではないが、過去には人の道に反することをした家系ではないかな、と疑ってしまう。薬物や医学的な根拠はあったとしても、何か因縁めいたことを思うのは自然でしょうか?

  旦那さんがゆっくりしていれば奥さんがしっかりしている。そんな夫婦のバランスも在るし、家族の中のバランスもある。天才だと言われている旦那さんには飛びっきり世話女房が付くこともあって、微笑ましい感じを受ける。バランス的にはどうでしょうか?

  人間社会はすべてと言っていいほど、なんらかの力による均衡の世界、と言っていいのではないでしょうか?(2002.9.19)