１９２０年（大正９年）の創業以来、バルブ・配管機器の卸商として広く産業界に貢献できたのは、
皆様方の温かいご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

さて、２０２６年、令和８年を迎えました。今年は干支でいえば「丙午（ひのえうま）」。古来、猛烈な勢いで世の中が変化する年とされています。 混沌とした時代を前に、カワムラは大きな舵を切る決意をいたしました。 これまでの「拡大経営」から、中身を重視する「コンパクト経営」へと、原点回帰いたします。 我が国の人口は、かつての１億２８００万人をピークに、数十年後には８０００万人まで減少すると推計されています。 右肩上がりの成長が主流だった価値観は、もはや通用しません。 これからは、すべてが縮小していくことが時代の主流となるでしょう。 売上が１０％落ちたとしても、知恵を絞り、儲けの減少を５％に留める。 そんな、しなやかで強靭な経営スタイルこそが、これからの時代を生き抜く術であると考えます。 先々代は口酸っぱく「場所と人のあり使いはアカン」と説きました。 今一度この教えに立ち返り、自社社屋の規模や在庫の在り方を見直します。 汎用的なものを置くのではなく、「カワムラに行けば、あの価値ある商品が必ずある」と 言っていただけるよう転換して参ります。

世の中は依然として殺伐としています。 だからこそ、カワムラは、グローバルな流行に惑わされることなく、卸問屋としての足元を固めます。 社員一人ひとりが強い信念と品性を持ち、やりがいを感じながら「カワムラらしさ」を追求する。 その先にこそ、真心と高い専門性で、皆様のお役に立てると信じております。

１０６年目を迎えたカワムラ。 不透明な時代であればこそ、情熱を持ちながらも、冷静に一歩ずつ前進して参ります。


本年もカワムラに暖かいご厚情を賜りますようお願い申し上げます。。

令和８年１月